須藤水園

歴史
伝統工芸品・美術品の篤志家であるオーナーが、代々受け継いできた別荘を改装しました。オーナーがこの別荘に蒐集していた貴重なアートや工芸品のコレクションも、室内の至るところで披露されています。

建築
書の掛かる風格ある玄関や、松の佇む日本庭園がある、一部が2階建てになった入母屋建築。残されていた120枚もの障子は、伝統の洗いの技術で再生させました。広々とした85㎡のLDK のほかに、ゆったりとくつろげる二間続きの寝室、縁側付きの和室寝室があり、庭に面したウッドデッキでは爽やかな海風を感じられます。

インテリア
熱海の空と海を想起させる“蒼”を効果的にインテリアに取り入れました。この家に代々伝わる青い市松柄のラグや、キッチンの壁を覆う多治見の杉浦陶器製の青いタイルが、狩野派の屏風の華やぎを際立たせています。

アート
雌雄の孔雀を描いた狩野派の二曲屏風や、躍動感あふれる虎の屏風などを、室内に大胆に展示しました。ダイニングルームの金の大型屏風建具は、熱海にある野々村仁清による国宝「色絵藤花文茶壺」の藤の花を、ちぎり和紙の技法で表現したものです。

須藤水園のデザインに関する詳細説明は、デザイナーのウェブサイトでご覧ください。